2019年2月の注目ディール<伊藤忠商事によるデサントに対する敵対的TOB>
2019-03-12
伊藤忠商事が開始していたデサントに対するTOBは、同社の経営陣より反対の意見表明が2月7日になされたことにより、改めて敵対的TOBであることが明らかになりました。プレミアムの高さと買付予定数が少ないことからTOBの成立は確実と思われますが、デサントでは経営陣だけでなく、労組、従業員、更にはOB会までがTOBに反対を表明しています。このことは、「TOBの成立」が「TOBの成功」とは素直に言えないことを意味します。
ルノーと日産自動車、北陸コーポレーションと大王製紙のように、大株主が会社に対して思うような影響力を発揮できない例は他にも存在します。これらは「企業とはだれのものか」、「株主の権利はどのように守られるべきなのか」という問いを改めて提起するものと思われます。
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